次世代技術と目される量子コンピューターの開発が加速している。量子コンピューターは高い計算能力を持ち、将来は様々な産業分野で活用が期待されている。国内では複数の開発プロジェクトが進行しており、2025年7月には主要部品が全て日本製の「純国産」量子コンピューターが稼働を開始した。

 量子コンピューターを開発するには、計算を担う量子ビットや量子アルゴリズムに加え、冷凍機や制御装置などのハードウエア、各種ソフトウエアといった幅広い技術が必要になる。純国産機の開発を主導した大阪大学量子情報・量子生命研究センター(QIQB)は、国内の様々な企業と連携して困難なプロジェクトを成功に導いた。

 2026年6月11~12日に大阪市で開催する「未来をつくるテクノロジー展 日経クロステックNEXT 関西 2026」では、量子コンピューターに関連した講演や展示を企画している。2日目の6月12日(金)15:55~16:35には、純国産機の開発を主導した阪大QIQB副センター長である根来誠教授が基調講演に登壇し、国産量子コンピューター開発の最前線や開発時の舞台裏を紹介するとともに、量子技術が未来の産業や社会にどのような変革をもたらすのかを解説する。

大阪大学量子情報・量子生命研究センター(QIQB)副センター長の根来誠教授
大阪大学量子情報・量子生命研究センター(QIQB)副センター長の根来誠教授
(写真:阪大QIQB)
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純国産量子コンピュータの開発
2026/06/12 (金) 15:55 ~ 16:35

従来の計算能力をはるかに凌駕する量子コンピュータは、国の根幹技術となり得るため重要性が高まっている。量子ビットや量子アルゴリズムのみならず、冷凍機、制御、配線、ソフトウェア、運用までを含む統合開発の要点と課題を整理し、日本が自前で実機を持つ意義と今後の展望を議論する。