生成AI(人工知能)の登場に代表されるように、社会は急速に発展・変化している。こうした変化に向き合うには、従来の枠組みにとらわれない知識や発想が必要だ。そこで注目が高まっているのが、STEAM(科学、技術、エンジニアリング、芸術、数学)教育。各教科を横断した学際的なアプローチで実社会における問題発見や解決、新しい価値の創造を担える人材の育成を目指したもので、文部科学省も推進に力を入れている。

steAm代表取締役で大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーの中島さち子氏(左)と小堀哲夫建築設計事務所代表取締役で法政大学教授の小堀哲夫氏
steAm代表取締役で大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーの中島さち子氏(左)と小堀哲夫建築設計事務所代表取締役で法政大学教授の小堀哲夫氏
写真:steAm(左)、Nacása & Partners(右)
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 STEAM教育のようなエッセンスが求められるのは、学校教育だけに限らない。企業が解決すべき社会課題や生み出すべき価値は複雑かつ高度なものになっている。ビジネスパーソンに必要な資質も大きく変化していくだろう。これからのビジネスパーソンはどんなスキルを磨かなければならないのか、今後の人材育成で重視すべきことは何なのか、創造性の高い人材が活躍できる環境をいかにつくり上げるべきなのか。

 2023年9月27~28日に東京国際フォーラムで開催する「日経クロステックNEXT 東京 2023」に、大阪・関西万博のテーマ館「いのちの遊び場 クラゲ館」担当プロデューサーで、STEAM教育の第一人者である中島さち子氏と、日本を代表する建築家であり、クラゲ館の設計を担当する小堀哲夫氏が登壇。新たな時代の人材育成論を語り合う。

特別対談「シン人材育成論 創造性を生み出す『人づくり・場づくり』」
2023/09/28 (木) 15:25 ~ 16:05

 生成AIやロボットなど先進テクノロジーを使いこなして、社会課題を解決したり、SDGs(持続可能な開発目標)経営を実現したりするためには、人間は今よりも高い創造力が求められる――。創造力を高めるためにビジネスパーソンは、具体的にどのようなスキルを磨くべきか。人材育成で重視すべきことは何か。創造性の高い人材を育て、活躍させるための場・環境とはどのような姿なのだろうか。大阪・関西万博のテーマ館「いのちの遊び場 クラゲ館」担当プロデューサーで、STEAM(科学、技術、エンジニアリング、芸術、数学)教育の第一人者である中島さち子氏と、日本を代表する建築家であり、クラゲ館の設計を担当する小堀哲夫氏が、「シン人材育成論」について語り合う。