クラウド市場の先行きが波乱含みになってきた。市場を揺るがす衝撃は生成AI(人工知能)から生まれたが、そこに「VMware問題」という不確定要素が紛れ込み、予測困難な状況が生み出されている。
生成AIのブームはクラウド市場の競争軸を一変させた。米NVIDIA(エヌビディア)のGPU(画像処理半導体)を搭載するサーバーの供給力が最重要視されるようになったからだ。分かりやすい変貌を遂げたのが米Oracle(オラクル)だ。同社は現在、消費電力が数百メガワット(MW)級のデータセンターを相次ぎ建設し、米OpenAI(オープンAI)などの大口顧客向けへのGPUサーバーの供給に全力を投じている。その一方で、これまで顧客を自社クラウドにひき付けるための武器にしてきたOracle Databaseの最新技術については、Microsoft Azure、Google Cloud、Amazon Web Servicesという競合に「開放」した。
オラクルの方針変更によって、ユーザー企業における「クラウドリフト」は容易になる。クラウドリフトとは、既存システムの構成をほぼ変えずにクラウドに移行すること。バックエンドでOracle Databaseが稼働する既存システムが、クラウドに移行しやすくなった。一方でユーザー企業を悩ませているのは、VMware製品の値上げ問題だ。大手パブリッククラウドではVMware製品も利用可能。しかしVMware製品も含めてクラウドに「リフト」することのリスクについては、よくよく考える必要があるだろう。
これらはクラウド(雲)の中で生じている「気流の乱れ」の一部にすぎない。2024年10月10~11日に東京国際フォーラムで開催する「日経クロステックNEXT 東京 2024」では、日経クロステック副編集長の中田敦が、クラウド市場の先行きを大胆に予測する。
2024/10/10 (木) 14:40 ~ 15:20
日本企業が生成AI(人工知能)の利用を始めて1年半。数々の試行錯誤の中、生成AIを活用するための勘所や、限界が見えてきました。日経クロステック/日経コンピュータで生成AIとクラウドの動向を追いかけている記者が、ユーザー企業が注目すべき最新潮流を解説します。
















