ロボットをおいしく食べられる素材で造る。そんな奇想天外なプロジェクトが、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)が主導し、EU(欧州連合)が助成する「RoboFood」である。同プロジェクトでは、構造体やアクチュエーター、センサー、プロセッサー、電池などロボットを構成する要素について、どの食材が使えるのかリストアップ済みだ。現在はこれらを組み合わせて動作させるシステムについての研究を進めている。

スイス連邦工科大学ローザンヌ校のダリオ・フロリアーノ教授(左上)、電気通信大学の新竹純准教授(左下)、日経エレクトロニクスの中道 理編集長(右)
スイス連邦工科大学ローザンヌ校のダリオ・フロリアーノ教授(左上)、電気通信大学の新竹純准教授(左下)、日経エレクトロニクスの中道 理編集長(右)

 食べられるロボットとは奇妙に聞こえるが、少し考えるとビジネス上の様々な可能性を感じられるだろう。現在、機械部品のリサイクルなどが問題となっているが、食べ物で造れば自然に返るロボットができる。製品としては、幼児が誤って飲み込んでしまっても消化される電子玩具、運動を促すために逃げ回るペットフード、遭難者の所に飛んでいく食べられるドローン、動くことで嚥下(えんげ)を助ける介護食などが考えられる。「身の回りにある機械や電子機器がもし食べられたら」あるいは「この食べ物に電子や機械の機能が加わったら」と考えていけば、様々なプロダクトが浮かんでくるはずだ。

 2025年10月16~17日に東京国際フォーラムで開催する「日経クロステックNEXT 東京 2025」ではRoboFoodプロジェクトを主導するEPFLのダリオ・フロリアーノ教授、その発想の原点を同氏に提供し、日本から協力する電気通信大学の新竹純准教授が登壇し、日経エレクトロニクスの中道理編集長が両氏に切り込む。様々な業種で働くビジネスパーソンにとって、新たな事業や製品のヒントを得られるはずだ。

鼎談:仰天発想「食べられるロボ」、電池・回路・メカを食材で製造
2025/10/17 (金) 14:10 ~ 15:00

RoboFoodプロジェクトがスイスを起点に欧州で動き始めた。電池、駆動部、センサー、構造体などロボを構成する全てを食べられる物質で造ろうというものだ。突拍子もない発想に思えるが、エンタメやペットフード、災害時の非常食など、その可能性は広い。同プロジェクトを主導するメンバーと、狙いと今後を議論する。