2023年3月6日(月)から3月10日(金)まで開催される「日経クロステックNEXT オンライン 2023春」のテーマ「脱炭素」について理解を深めるための記事をご紹介します。

 昭和電工と日本製鉄は6つの国立大学と連携して、低圧・低濃度の排出ガスから高効率に二酸化炭素(CO2)を分離・回収する技術の開発を本格化させる。2社に加えて大分大学と大阪大学、京都大学、千葉大学、名古屋大学、北海道大学が参画。

 東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS、川崎市)が小型原子炉「MoveluX(ムーブルクス)」の開発を進めている。いわゆる小型モジュール炉(SMR)の一種で、主要部品は海上コンテナわずか2個分の体積に収まる。

 岡山大学などは、バイオマス発電の燃料となる木材を、ローラー式圧搾機を用いて効率的に脱水する技術を開発した。温風を利用した乾燥機で脱水する従来方式と比べて消費エネルギーを大幅に抑えられ、木質バイオマス燃料の製造コスト削減が期待できる。

 大気の濃度の低いCO2をいかに効率的に回収し、価値のある資源に変換するか――。それぞれのプロジェクトが独創的な発想のもと描く将来像は、どれも野心的だった。ところが今、社会実装を見据えた”ある問題”で議論が揺れている。

 帝人と富士通は2023年1月19日、リサイクル素材の価値を高める取り組みの第一歩として、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製自転車フレームのリサイクルにまつわるデータを可視化する実証プロジェクトを行うと発表した。富士通のブロックチェーン(分散型台帳)を用いたサービスを実装し、サプライチェーン(供給網)を担う各社が材料や環境負荷に関する情報を提供する。リサイクル活動の透明性を高める仕組みを作り、将来的には航空産業や自動車産業など炭素繊維を使う他業界にも展開させたい考えだ。