初選出!⽇経クロステックが選ぶCIO/CDO&
CTOオブ・ザ・イヤー、受賞者6⽒

 テクノロジー専門メディア「日経クロステック」(日経BP)は、「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー2023」、「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー2023」の受賞者を決定した。受賞者は、それぞれ大賞1人、特別賞2人。2023年9月27日から28日に東京国際フォーラム(東京・千代田)で開催するイベント「日経クロステックNEXT 東京 2023」で表彰式・記念講演を実施する。

 CIO/CDOオブ・ザ・イヤー大賞は、IT戦略と経営戦略の一体化や業務プロセス標準化によるグローバル一体経営を進める荏原製作所の小和瀬浩之氏が受賞した。特別賞には、様々なOMO施策の機敏な展開やそれを可能にするシステム内製体制の構築・強化を進めるベイシアの亀山博史氏と、デジタル共創本部による事業部門を越えた全社DXやMI(マテリアルズ・インフォマティクス)、デジタルツインなど先端技術の応用を進める旭化成の久世和資氏の2人が選ばれた。

 CTOオブ・ザ・イヤー大賞は、センシング、AI(人工知能)、仮想空間の3領域とそれらの連動を中核に事業価値の最大化を目指すソニーグループの北野宏明氏が受賞した。特別賞には、光技術による省エネ化と大容量通信を実現するIOWN構想を強力にリードするNTTの川添雄彦氏と、多彩な経験を武器にグローバルでのイノベーションや企業文化の変革を進める三菱ケミカルグループのラリー・マイクスナー氏の2人が選ばれた。

「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー2023」大賞を受賞した荏原製作所の小和瀬浩之氏
(出所:荏原製作所)
「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー2023」大賞を受賞したソニーグループの北野宏明氏
(出所:ソニーグループ)
「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー2023」特別賞を受賞したベイシアの亀山博史氏
(出所:ベイシア)
「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー2023」特別賞を受賞した旭化成の久世和資氏
(出所:旭化成)
「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー2023」特別賞を受賞したNTTの川添雄彦氏
(出所:NTT)
「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー2023」特別賞を受賞した三菱ケミカルグループのラリー・マイクスナー氏
(出所:三菱ケミカルグループ)

 「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー」と「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー」は、各領域で目覚ましい活躍をしているCIO(最高情報責任者)/CDO(最高デジタル責任者)とCTO(最高技術責任者)を日経クロステックが表彰する制度として、2023年から開始した。

 日経クロステックは、CIO/CDOオブ・ザ・イヤー制度により、「企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力にけん引し、成果・実績を上げている」と評価できるCIO/CDOとCIO/CDO相当役職者を世に示すことで、日本企業のDX促進に貢献することを目指す。さらに、CTOオブ・ザ・イヤー制度を通じて、「企業のテクノロジー戦略やR&D(研究・開発)を強力にけん引し、成果・実績を上げている」と評価できるCTOとCTO相当役職者を表彰することで、日本企業の技術経営力の向上に寄与したいと考えている。

 審査方法は以下の通り。過去およそ1年間で活躍したCIO/CDO(相当役職者を含む)、CTO(相当役職者を含む)について、日経クロステック編集部がそれぞれ約100人の候補者(非公表)を選定。5つの審査基準に基づき、約10人に絞り込んだ。2023年7月に開催した「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー」と「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー」のそれぞれの選考審査会で、日経クロステック編集部と有識者からなる審査員で3人を選出した。CIO/CDO/CTO経験者や各分野に精通している有識者を審査員として招いて議論し、実力のある人物を厳正に選出した。

 審査基準は、(1)ビジョン・戦略、(2)事業創出、(3)組織風土改革、(4)推進体制・人材育成、(5)キャリア、の5つの観点。

 例えば、CIO/CDOオブ・ザ・イヤーの「ビジョン・戦略」については、「SDGs経営の視点で5~10年先のあるべき姿を描き、その実現に向けたDX戦略を策定し、その実行を強力にリードしている」という観点で審査した。「事業創出」については、「業務の効率化・自動化だけでなく、既存製品・サービスの強化や新製品・サービスの開発、新規事業の創出といったテーマについて具体策を講じている」という内容である。

「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー」の審査基準概要
(出所:日経クロステック)

 一方、CTOオブ・ザ・イヤーの「推進体制・人材育成」については、「R&D部門のあり方・役割、全社視点でのR&D人材の育成/配置などの最適化、多彩な人材育成・採用をしている」という観点で審査した。「キャリア」については、「様々な経験(挑戦的な技術開発・活用プロジェクト、異動、転職など)を積むなどして、経営センスや技術経営スキルを磨いている」とした。

「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー」の審査基準概要
(出所:日経クロステック)

【受賞者】

「日経クロステックが選ぶCIO/CDOオブ・ザ・イヤー2023」

 大賞 :小和瀬 浩之氏 (株式会社荏原製作所 執行役 情報通信統括部長 兼 CIO)
 特別賞:亀山 博史氏(株式会社ベイシア 役員待遇 デジタル推進本部本部長 兼 商の工業化推進本部副本部長)
 特別賞:久世 和資氏(旭化成株式会社 取締役 兼 専務執行役員 デジタルトランスフォーメーション統括)

「日経クロステックが選ぶCTOオブ・ザ・イヤー2023」

 大賞 :北野 宏明氏(ソニーグループ株式会社 執行役 専務 CTO)
 特別賞:川添 雄彦氏(日本電信電話株式会社 副社長 兼 副社長執行役員 技術戦略担当CTO CIO CDO)
 特別賞:ラリー・マイクスナー氏(三菱ケミカルグループ株式会社 執行役 シニアバイスプレジデント CTO)

 各受賞者の略歴や紹介記事は後日、掲載する。

【審査委員】

CIO/CDOオブ・ザ・イヤー

 審査委員長 小笠原 啓(日経クロステックIT編集長)
 審査委員  岡田 章二氏(ISENSE株式会社代表取締役)
 審査委員  國領 二郎氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)
 審査委員  澤谷 由里子氏(名古屋商科大学ビジネススクール教授)
 審査委員  矢島 孝應氏(NPO法人CIO Lounge理事長)

CTOオブ・ザ・イヤー

 審査委員長 小川 計介(日経クロステック先端技術編集長)
 審査委員  江村 克己氏(福島国際研究教育機構理事兼科学技術振興機構AIPネットワークラボ長)
 審査委員  酒井 美里氏(スマートワークス株式会社代表取締役)
 審査委員  牧 兼充氏(早稲田大学ビジネススクール准教授)
 審査委員  松尾 豊氏(東京大学大学院工学系研究科教授)

(五十音順/所属・役職は審査会時点)

【審査委員略歴】

CIO/CDOオブ・ザ・イヤー

岡田 章二氏

ファーストリテイリング元CIO、RIZAPグループ元CIO。1993年、ファーストリテイリングに入社し24年間、業務改革とシステム化を推進。日本初SPAのビジネスモデルを実現するためのシステムやEC立ち上げ、グローバル経営を支える仕組みを構築。その後RIZAPグループの役員を経て、2019年、ITを企業経営に生かすことを事業目的とするISENSEを起業。日経BP「ITイノベーターズ」元エグゼクティブメンバー。

國領 二郎氏

1982年、東京大学経済学部卒、日本電信電話公社(現NTT)入社。1992年ハーバード・ビジネス・スクール経営学博士。2000年に慶応義塾大学大学院経営管理研究科教授。2006年同大学総合政策学部教授(現在まで)などを経て、2009年総合政策学部長。2005年から2009年までSFC研究所長も務める。専門は経営情報システム。著書は『ソシオテクニカル経営 人に優しいDXを目指して』、『ソーシャルな資本主義』など。

澤谷 由里子氏

東京工業大学大学院総合理工学研究科システム科学専攻修了。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了博士(学術)。日本IBM入社。情報技術の研究開発、IBM東京基礎研究所にてサービス研究に従事。科学技術振興機構サービス科学プログラム(S3FIRE)フェロー、早稲田大学教授を経て、2018年4月より現職。経済産業省産業構造審議会地域経済産業分科会委員、「攻めのIT投資評価指標策定委員会」委員など兼務。

矢島 孝應氏

1979年、松下電器産業(現パナソニック)入社。情報企画部長や三洋電機の執行役員ITシステム本部長などを歴任。アメリカ松下電器5年、松下電器系合弁会社取締役3年、三洋電機株式会社執行役員、関係会社社長3年を経験。2013年1月、ヤンマー入社。2014年4月に執行役員ビジネスシステム部長、2018年6月に取締役に就く。2020年5月退任。日経BP「ITイノベーターズ」アドバイザリーボード元エグゼクティブメンバー。

CTOオブ・ザ・イヤー

江村 克己氏

1982年、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了、光通信技術の研究者としてNEC入社。2004年、中央研究所研究企画部長。知的資産統括本部長、執行役員兼中央研究所長を経て、2016年に取締役執行役員常務兼CTO。NECシニアアドバイザーや米Bellcore客員研究員を歴任。2018年からAIPネットワークラボ ラボ長(現職)。2020年から工業所有権情報・研修館監事(同)。2023年から福島国際研究教育機構理事(同)。

酒井 美里氏

1991年、セイコーエプソン入社。特許部門で出願権利化業務に従事。1994年、エプソンインテリジェンスに出向し、 特許調査業務や社内研修に従事。2005年、スマートワークス設立。2007年、第1回特許検索競技大会(主催:現IPCC)で優勝。2018年、特許情報普及活動功労者表彰 特許庁長官賞受賞。2018年から奈良先端科学技術大学院大学非常勤講師。著書は『日本でできる韓国特許調査』や『特許調査入門』など。

牧 兼充氏

2000年、慶応義塾大学環境情報学部卒業。同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。2015年カリフォルニア大学サンディエゴ校で、博士(経営学)取得、2016年に同校客員助教授。2017年より現職。専門は、技術経営、イノベーション&アントレプレナーシップ、科学技術政策。近著は『「失敗のマネジメント」がイノベーションを生む』や『イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学』など。

松尾 豊氏

1997年、東京大学工学部電子情報工学科卒業。2002年同大学院博士課程修了。博士(工学)。産業技術総合研究所研究員やスタンフォード大学客員研究員を経て、2019年、東京大学大学院工学系研究科教授。専門分野は、人工知能、深層学習、ウェブマイニング。人工知能学会の論文賞や現場イノベーション賞などを受賞。2017年から日本ディープラーニング協会理事長。2019年からソフトバンクグループ社外取締役。