熊本市について
開催都市:熊本市
Global Nature Positive Summit 2026の開催地である熊本市は、自然と都市機能が調和した「世界一の地下水都市」です。阿蘇山の火山活動や河川による上下流域のつながり、多様な地形などが基盤となった熊本の自然が育む豊富で清れつな地下水は、74万市民の生活を支えるとともに、市中心部に位置する「江津湖」へ湧出し、動植物の貴重な生息地にもなっています。
この生物多様性の恵みを将来に確実に引き継ぐため、熊本市では、同じ地下水プールを共有する10市町村をはじめ、市民や事業者とともに、行政区域を越えたランドスケープレベルでの協働を長年に亘って推進してきました。
さらに、2016年の大地震から10年を迎えて創造的復興を遂げた熊本には、近年、半導体関連企業の進出が続き、世界から大きな注目が集まっています。
また、熊本市の周囲には、阿蘇の雄大な草原や有明海の広大な干潟、天草の起伏に富んだ海岸線など豊かな自然が広がっています。
阿蘇
一万年以上前の氷期から続く阿蘇の草原は、人々の持続的な営みが維持してきた世界的に稀有な「遺存的半自然草原」です。数千年の野焼きや放牧が、森林への遷移を押し留め、氷期由来の多様な生態系を守り抜いてきました。
ここには、人と自然の共創が価値を生むネイチャーポジティブの原風景があります。
私たちは、草原がもたらす畜産や観光、豊かな水資源などの恩恵を次代へ繋ぐため、流域企業や都市住民と共に、この受け継がれてきた奇跡の自然景観を守る取り組みを続けています。
有明海・八代海
熊本の西側は海に面しており、干潟となっている沿岸域が多くあるのが特徴です。国内の干潟総面積の約40%を占め、大潮時には約6mの潮位差がある場所がある等、面積、潮位差ともに日本沿岸の中で最大のものといわれています。この干潟には多くの魚類、貝類、甲殻類等が生息し、ノリ養殖等の生物多様性の恵みをもたらしています。中でも単一の干潟として国内最大級の広さを有する荒尾干潟はラムサール条約湿地にも登録されており、シギ、チドリ類等の多くの渡り鳥が渡り途中の栄養補給のために飛来します。
天草
内湾の有明海及び八代海と、外海である天草灘に囲まれた天草島しょ群は、約120の島々から構成され、対馬暖流や河川の作用を受け、急峻な岩礁や転石海岸、干潟など多様な海岸環境が形成されています。こうした環境のもと、ヒジキやホンダワラなどの海藻やミナミハンドウイルカなどの哺乳類、多種多様なサンゴ群集等、多くの海洋生物が生息・生育する生物多様性豊かな海が育まれています。
球磨川流域
熊本の南に位置する熊本県最大の河川「球磨川」を本流とする球磨川流域は、人吉盆地を取り囲む九州山地を水源とする良質な湧水が流れており、上流部から河口部に至るまで豊かな生物多様性が育まれています。
令和2年7月の豪雨で球磨川流域を中心に甚大な被害が発生したことを受け、新たな治水の方向性として、自然環境との共生を図りながら、流域全体の総合力で安全・安心を実現する「緑の流域治水」を目指し、産学官が連携しながら、流域治水に関する様々な取組を推進しています。





