DX(デジタルトランスフォーメーション)の目的は、ITによる既存の業務やプロセスの効率化ではない。デジタル技術を用いてこれまでになかった価値を生み出し、ビジネスを変革することだ。社会課題に根差した企業課題の解決は、その目的の1つといえる。
ITを単なる効率化の道具としてではなく、人々の幸せや多様なニーズをサポートするものとして捉える経営の考え方を「ソシオテクニカル経営」と呼ぶ。技術と社会システムを統合デザインすることにより、社会生活の質の向上を目指す。
「日経クロステック EXPO 2022」では、書籍「ソシオテクニカル経営 人に優しいDXを目指して」の著者でもある慶応義塾大学の国領二郎教授と、国際大学グローバルコミュニケーションセンター(GLOCOM)の櫻井美穂子准教授が登壇。「『ソシオテクニカル経営』とは~DX/SDGs時代を生き残る術」と題して、社会や人々のニーズに対応していくためのデジタル活用について議論する。
これからの企業にとって必須課題であるSDGs(持続可能な開発目標)を前提としたDXとは何か、対談をぜひ参考にしていただきたい。
2022/10/14(金)10:00~10:30
ソシオテクニカル経営では、技術と社会システムの統合デザインにより、社会生活の質の向上を目指す。DXを単にITによる効率化として捉えるのではなく、大きな社会課題に根差した新しい企業課題の解決や、デジタル時代の価値創造手段として位置付ける際に必須となる概念である。この概念をもとに、人々のニーズにきめ細やかに、優しく対応していくためのデジタル活用について、書籍「ソシオテクニカル経営 人に優しいDXを目指して」の著者でもある慶応義塾大学の国領二郎教授と、国際大学グローバルコミュニケーションセンター(GLOCOM)の櫻井美穂子准教授の対談により解説する。