VMI2023 Veriserve Mobility Initiative 2023
モビリティ新時代のイノベーションの姿とは 
ーMaaS/CASEを実現する「品質のあり方」を考えるー

MaaS(Mobility as a Service)や、CASE(Connected、Autonomous、Shared & Service、Electoric)の本格的な「実装」が開始され、モビリティ市場は新時代を迎えています。人々の移動が変革を遂げつつある新しい社会に、何が求められているのか。テクノロジーがどのように変化し、開発に影響を及ぼすのかを検討する段階です。
急激な進化の中、安全・安心なモビリティ社会の実現のためには、これに関わるサービスやプロダクトの「品質のあり方」を考えることが求められます。
常に時代の品質創造をリードするベリサーブが最前線に立つ有識者や開発に取り組むゲストをお招きして新たなイノベーションの青写真と、そこで必要とされる「品質創造」を6月28日・29日の2日間にわたるライブ配信で共有します。

開催概要

セミナー名称VMI2023 Veriserve Mobility Initiative 2023
日時2023/6/28-2023/6/29
会場ライブ配信 オンラインカンファレンス
主催ベリサーブ
協力日経クロステック Active
受講料無料
問い合わせベリサーブ VMI事務局
VMI@veriserve.co.jp
備考カンファレンス視聴方法は、お申し込みいただいたメールアドレスへ事前にご連絡いたします。
※注意事項
・フリーアドレスではなく、所属企業のアドレスにてお申し込みをお願いします。
・配信内容の録音・録画ならびにそのデータのインターネット上への公開はご遠慮ください。
・講演内容および時間は、予告なく変更される場合があります。
・ベンダー様/競合企業様/個人(事業主を含む)のお申し込みは、お断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
・応募多数の場合は、抽選となる可能性がございます。

■6/28(水) | ■6/29(木) | ■講演者プロフィール



■6/28(水)


13:05 - 13:45

招待講演「自動運転に関する経済産業省の取組・方針」

経済産業省 製造産業局 自動車課 ITS・自動走行推進室 室長
福永 茂和


我が国が自動走行分野において競争力を確保し、世界の交通事故の削減などの社会課題の解決に貢献するため、官民でさまざまな取り組みを推進しています。本講演では、自動運転レベル4をはじめとする先進モビリティサービスの実現・普及を目指す「RoAD to the L4」の実施状況など、経済産業省における自動走行の実現に向けた取り組みを紹介します。


13:45 - 14:15

技術講演「Connected Car領域におけるテスト環境開発の今」

ベリサーブ
中部事業部 コネクティッドサービス課
落 雅昭


Connected Car領域の開発における関係システムは、車載器をはじめスマートフォンアプリケーション、プラットフォーム、設備など、その範囲は今もなお広がりを見せています。 これに伴い、テストを行うための仮想環境の在り方も複雑化の一途をたどっています。また、近年ではOTA(Over The Air)を前提としたSDV(Software Defined Vehicle)の市場投入も進んでおり、開発したテスト環境が継続的に利用できることも求められています。 本講演では、Connected Car領域におけるテスト環境構築の重要性と当社の最前線の取り組みを紹介します。


14:25 - 14:55

技術講演「SBOM運用における理想と現実」

ベリサーブ
ソリューション事業部
藤原 洋平


サイバーセキュリティに関する米国大統領令(Executive Order on Improving the Nation’s Cybersecurity) から約2年が経過しました。 この間に「SBOM(Software Bill Of Materials:ソフトウェア部品表)」の概念は、米国規制当局を中心に急速に普及し、日本でも経済産業省により産業分野ごとの導入・普及に向けた取り組みが進められています。モビリティ業界においても、その概念が浸透しているものの、開発現場でSBOMを作成・管理し、サプライチェーン全体で効率的な運用が実現される段階には至っていないのではないでしょうか。 本講演では、SBOMを作成するための環境やツールを具体的に紹介しながら、その課題と解決案をお話しします。


14:55 - 15:35

招待講演「SDVとは何か? 〜課題と期待〜」

名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 所長・教授
 名古屋大学 大学院情報学研究科 附属組込みシステム研究センター センター長・教授
高田 広章


最近、SDV(Software Defined Vehicle)という用語を目にすることが多くなりましたが、それが何を意味するか、ユーザーにどのような価値をもたらすかはあまり明確になっていません。 本講演では、SDVへの期待と課題についてビジネス面と技術面から提示します。また、SDVの実現におけるソフトウェアとハードウェアの分離や、ビークルOSの必要性についても説明します。



■6/29(木)


13:05 - 13:45

招待講演「自動運転の民主化」

ティアフォー 代表取締役社長CEO兼CTO
東京大学 大学院情報理工学系研究科 特任准教授
加藤 真平


世界初のオープンソースの自動運転OS「Autoware」の誕生から約8年が経ちました。 本講演では、安全な⾃動運転に資するあらゆるテクノロジーを開放し、さまざまな組織、個⼈がその発展に貢献できる「Autoware」を中心とした開放的なエコシステムによる「自動運転の民主化」について解説します。


13:45 - 14:15

技術講演「継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)における品質確保について」

ベリサーブ
東日本オートモーティブ事業部 副事業部長
松尾 貴由


車載製品の開発スピードが加速している昨今、効率的にソフトウェア開発を行いリリースすることは、車両メーカー様・サプライヤー様にとって最も重要な課題の1つです。こうした環境変化に伴い、ソフトウェア開発のプロセスも従来主流だったウォーターフォールモデルからアジャイル開発へと移行しており、継続的イン<>テグレーション/継続的デリバリー(CI/CD:Continuous Integration/Continuous Delivery)の導入による自動化の推進が主流になっています。 本講演では、より効果的にCI/CDを運用するために、検討が必要となる品質確保について当社の考え方や取り組みを紹介します。


14:25 - 14:55

技術講演「SDV時代における、システム開発の安全性を支援する トレーサビリティ管理ツール『ConTrack』の進化と利用事例の紹介」

ベリサーブ
ConTrack事業開発部 開発課 課長
横田 浩行


ADASや自動運転などの先進的なシステムが増えるにつれ、車載システムの安全性確保におけるソフトウェアの重要性がますます大きくなっています。 従来はハードウェア設計中心に実施されていたFMEA(Failure Mode and Effect Analysis:故障モード影響解析)でも、ソフトウェア設計を対象に実施されるようになり、ソフトウェア開発に掛かる負荷は増す一方です。そのような背景から、当社が提供するトレーサビリティ管理ツール「ConTrack」は、安全設計に関する活動をサポートするため、今年3月に「FMEA Insightエディション」をリリースしました。米独の新しい標準ルールに則した活動の作業負荷を低減する機能や、過去のFMEA分析結果を流用できます。本講演では、この新しいFMEAをサポートする機能とともに、車載分野における最新の利用事例について紹介します。


14:55 - 15:35

招待講演「JR東日本が取り組むMaaS ~都市を快適に・地方を豊かに~」

東日本旅客鉄道
マーケティング本部 戦略プラットフォーム部門 執行役員 統括(MaaS)
得永 諭一郎


JR東日本ではシームレスでストレスフリーな移動の実現を目指し、各地域の事業者や官公庁・自治体などと連携し、MaaS サービスを提供しています。都市では『リアルタイムデータ連携基盤(RT-DIP)』の運用を開始しました。地方では、東北6県で『TOHOKU MaaS』、長野県で『旅する北信濃』、静岡県で『伊豆navi』を社会実装しています。また、前橋市に一部機能を提供していた『MaeMaaS』は、2023年3月から『GunMaaS』として群馬県域に拡大しました。本講演では当社が取り組む MaaSと、その展望について紹介します。



■講演者プロフィール


福永 茂和
経済産業省 製造産業局 自動車課 ITS・自動走行推進室 室長
2002年に経済産業省入省。在中国日本国大使館参事官などを経て、2021年7月より現職。ITS・自動走行、MaaSなどの推進に取り組み、自動運転レベル4などの先進モビリティサービスの実現・普及を目指すプロジェクト「RoAD to the L4」を立ち上げた。
落 雅昭
ベリサーブ 中部事業部 コネクティッドサービス課
2017年ベリサーブ入社。大手自動車メーカーのTCU(Telematics Control Unit)開発プロジェクトでQAエンジニアとして参画。その後、同メーカーへの3年間の出向を通し車載ソフト開発における全工程を経験。現在は開発支援サービスユニットに所属し、開発の内製化・上流工程の支援業務に従事。
藤原 洋平
ベリサーブ ソリューション事業部
2010年からベンチャー系開発企業で組み込み系ブラウザーエンジンの品質保証業務に従事。2016年ベリサーブ入社。OSSのリスク管理サービスの他、セキュリティに関するコンサルティングや脅威分析、脆弱性診断に携わる。社外では、ソフトウェアテストのワークショップを開催する若手コミュニティ「WACATE」の実行委員として活動中。
高田 広章
名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 所長・教授/名古屋大学 大学院情報学研究科 附属組込みシステム研究センター センター長・教授
東京大学 大学院修士課程修了。同大学助手、豊橋技術科学大学助教授などを経て、2003年より名古屋大学教授に就任。リアルタイムOS、リアルタイム性保証技術、車載組み込みシステム技術、組み込みシステムの機能安全とセキュリティ、ダイナミックマップなどの研究に従事。オープンソースのリアルタイムOSなどを開発するTOPPERSプロジェクトを主宰。博士(理学)。
加藤 真平
ティアフォー 代表取締役社長CEO兼CTO/東京大学 大学院情報理工学系研究科 特任准教授
2008年慶應義塾大学 理工学研究科開放環境科学専攻博士後期課程修了。2015年株式会社ティアフォー創業。2018年国際業界団体The Autoware Foundationを設立、理事長に就任。専門はオペレーティングシステム、組み込みリアルタイムシステム、並列分散システム。
松尾 貴由
ベリサーブ 東日本オートモーティブ事業部 副事業部長
医療業界で営業業務に従事後、電子カルテシステム・臨床検査システムの開発業務に従事。2007年ベリサーブ入社。カーナビ・カーオーディオをはじめ、自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)製品の検証サービス業務、およびプロセス構築・プロセス遵守支援業務等に従事。現在はコクピット製品に関するプロジェクトマネジメント、提案活動に従事。
横田 浩行
ベリサーブ ConTrack事業開発部 開発課 課長
2009年ベリサーブ入社。大手電機メーカーのプロジェクトなどでQAエンジニアを務めた後、新規事業の企画・推進に従事。その後はトレーサビリティ管理ツール「ConTrack」の企画・開発を主導するなど、システム開発全体のQCD向上のためのソリューションの開発に注力。この間、ソフトウェア開発に関する情報処理推進機構(IPA)の標準化・制度検討部会にも参画している。
得永 諭一郎
東日本旅客鉄道 マーケティング本部 戦略プラットフォーム部門 執行役員 統括(MaaS)
1989年JR東日本入社。主に運輸関係の業務に携わり、首都圏の列車運行管理や新幹線・特急列車の車内改札のシステム化、ワンマン運転の拡大と運転の自動化(ドライバレス運転など)を担当した。2019年、執行役員 技術イノベーション本部 MaaS事業推進部門統括、2022年6月より現職。JR東日本におけるMaaS事業の立ち上げからその発展に携わる。

■6/28(水) | ■6/29(木) | ■講演者プロフィール