みなさま、はじめまして、こんにちは!
この度、ご縁があり日経BPさんで連載をさせていただくこととなりました、石田和靖と申します。
私はここ数年間いろいろな国へ足を運びました。といっても普通の海外旅行ではなく、私の場合、渡航直前に金融機関や民間企業、また政府系の要人などに、とにかくフルアポイントを入れ、現地の生の声をできるだけ多く聞くようにしています。これまでの渡航歴は、香港、中国、タイ、米国、韓国、インドネシア、シンガポール、UAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビア、カタール、スーダン、デンマーク、アイスランド……など。とにかく多くの国を訪問しました。

中でも香港は35回ほど、UAEには15回。インドネシアは8回。とにかく気になる国の気になる企業や気になる人に、何度も会いに行ってきました。私がいろいろと足を運んだ中で、特に金融危機の前後に足を運んだ、香港・ドバイ・アイスランドの要人たちから聞いた生の声はとても印象に残っています。
そんな感じで、ジェット燃料が枯渇しない限り、今後もいろいろな国へ足を運んで現地の様子を自分の目と肌で感じてこようと思うのですが、この連載では、世界を経済的な目線で見て、そんな私が感じることや、現地の方から聞いてきたお話、また日本で流れている報道とのギャップなど、経営者や投資家が、ビジネスや投資のヒントとなるようなお話を書き綴っていきたいと思います。それが、日本人にとってチャンスの選択肢の幅を拡げ、さらにそれが世界への貢献となれば幸いです。
まず第1回目は、「インド洋ベルト」という言葉、それと「イスラム金融」について軽く触れたいと思います。
「インド洋ベルト」という言葉は聞いたことがあるでしょうか? 実は、まだそれほど馴染みのある言葉ではありません。まだメディアなどでも報道されていない言葉です。なぜなら私がアブダビ政府系ファンドの人間と話している時に、その会話の中でポンっと出てきた言葉であり、セミナーや取材の中で自分勝手に話している造語だからです。でも、私は今後の世界経済を語る上で、非常に利便性の高い言葉だと思っています。
アジア→インド→中東→アフリカ
このインド洋を取り囲む地域を、私は「インド洋ベルト」と呼んでいます。

インド洋ベルトと呼んでいる地域の特徴として、
○人口が多い
○イスラム教徒が多い
○イスラム金融の積極的な導入
○経済の伸びしろが大きい
○金融危機の影響が比較的小さい地域が多い
○先進国や外貨準備高の高い国による、積極的な投資が始まっている
など、ちょっと面白い要素が詰まっているベルト(帯域)です。
BRICsやネクスト11(イレブン)など、次世代を担う新興国を表現する言葉はいろいろありますが、私は今申し上げた「インド洋ベルト」に接している国々の成長に注目しています。中でも、その特徴に「イスラム金融」があることには、もっと注目しても良いでしょう。


